私はこれまで南駒ヶ岳には2度しか登ったことがありませんでした。それももうかなり前のことでした。
初めての南駒ヶ岳は9人(そのうち3人は小学生の女の子・・よく頑張りました。)のパーティーで今回と同じ駒ヶ岳ロープウェイで千畳敷カールまで上がり、そこから稜線縦走で空木経由南駒ヶ岳往復、空木岳より池山尾根経由、駒ヶ根市へ下山のコースでした。 2度目の南駒ヶ岳は単独で、伊那市の桂木場から中央アルプスに入り、主脈縦走で飯島町越百山(こすもやま)から千人塚に下山しそのまま自宅まで歩いての中央アルプスメインルート縦走でした。 そしてその時は自分がこの「南駒ヶ岳」のホームページを作るということなど予想も出来ませんでした。
そして最初、なんとかホームページをそれなりの形で作り上げたのですが、どうしても不足しているものを感じました。
(今回は南駒へ誰でもあまり無理なく行けそうなコースとして、一部ロープウエィ利用のコースとしました。) |
駒ヶ根駅前から始発バスに乗車。満席だが、更に途中の菅ノ台では長い行列。
バスは詰め込み状態となる。
「しらび平」バス着。しかしチャーターバスなどの影響から既にロープウエィ待ちの列がずらり・・。
ここで1時間も待つことに。(ロープウエィはフル運転の状態ですから仕方がない・・。)
1時間のずれが最初から。
ロープウエィ乗車。同20分千畳敷カール到着。
素晴らしい天候の千畳敷カールを出発。
宝剣岳が素晴らしいし、花もちょうど咲き乱れている頃。
極楽平の稜線に上がる。三ノ沢岳が非常にきれいに見える。
(わずか短時間、雲の切れ間に御岳を見ることができた。)
南アルプスは雲がかかりだめ。鋸岳(のこぎりだけ)の端が見えるのみ。
コマウスユキソウが咲いている。
濁沢大峰、通過。熊沢岳が遠くに見える。
檜尾岳頂上到着。10時10分出発。一路熊沢岳へ。
熊沢岳頂上到着。わずかガスがまいており、日差しも途絶えがち。
頂上には15人ほど。振り返るとこれまでの縦走路が切れ間から良く見える。
熊沢岳頂上出発。
ここから先、汗をかいて暑い時の、風がとにかく気持ちよく、風を自分から感じながら歩くことに・・。
しかしどうも自分のペースが出来た頃に次の頂上が目の前であり、寸断となってしまう。
東川岳頂上到着。
今日の予定ではこのすぐ下の木曽殿山荘泊なので、時間的に余裕がありすぎるが、あとはのんびりと休憩。
13時5分出発。
木曽殿山荘到着。小屋の奥さんがお茶を入れてくださった。
「木曽義仲の力水」の水場へ行ったり、外を眺めたりしてくつろぐが、南駒方面は雲が多く、視界がよくない。
4時過ぎからは小屋も完全にガスにつつまれた。
双子の姉妹がお母さんと一生懸命働いていた。
登山者の対応もこの姉妹が見事にこなしていて、さわやかな光景だった。
我々登山者も自然と笑って従ってしまうような雰囲気の明るい今年の小屋でした。
薄明かりの中、木曽殿山荘出発。眠さが残るが少々体操をして出た。
空木岳への一気の登りの途中で「御来光」。きれいな太陽が雲から現れた。
本当に美しい光景で、登りでの一息にちょうど良い場面となった。
空木岳頂上到着。まわりはガスで何も見えない状態。
殆ど休む気もおこらず通過。
赤梛岳通過。
摺鉢窪カールへの分岐点到着。
思わず下のカールを見て両手をあげてガッツポーズ(で背伸び)。
本当にようやく着いたぞ・・という感じで。
南駒ヶ岳頂上到着。久しぶりの「ご対面」。
まわりはガス。仕方がない。グレープフルーツを食べながら、充分頂上の雰囲気を味わう。
同50分出発。
カール分岐点へ戻る。これから小屋へ往復。以前に来ているので行こうか行くまいか迷ったが、上からの様子だけではこの良さはページでは伝わらないと判断して行くことに。
摺鉢窪小屋到着。変わらない素晴らしい世界をのんびりと堪能する。
しかしここからのまた分岐点へのやや慌てた登りで何故か本当にばててしまった。今までこんなことはなかった。
カール分岐点へ戻る。木曽谷側からどんどん風が吹き上げていた。気持ちが良い。
空木岳頂上へ戻る。途中より天候回復。視界は南アルプスは積乱雲が強くだめ。
空木岳頂上より下山開始。
空木小屋到着。同34分出発。
なんとなんと・・雷鳴が聞こえ始める。ほんの少しの間に土砂降りの雨状態となる。登山道は川状態で足もとはどんどん水が流れる。
自分自身も雨具を着けている間にすでに「びしょぬれ」の状態。
これはまずいと思うけれども、小屋まではまだあり、中途半端の距離。
土砂降りの中、時々の雷鳴におびえながら樹林帯を下山。
ようやく池山小屋へ避難。誰もいない。着替えたり拭いたり。
外はしっかり雨状態。服はずぶぬれ。
雨もおさまり、青空が見え始めたので残りの下山開始。
これからが暑くて、長くてほぼ惰性で下っていく状態。まだかまだか・・。
駒ヶ根高原スキー場到着。いろいろあったけれども良い山行でした。