66年ぶりの「戦地からのたより」 (NO10)<伊那村報を見て考える>連載31回 《 日本精神発揚週間、2月5日〜2月11日 》
◎ 日本精神発揚週間 2月5日〜2月11日
● ☆戦線からの便り☆馬場幸男君より、 (前略)このたびは命により、○○部隊本部自動車班に12月○○日より勤務いたしております。毎日のように討伐で、夜も昼もありません。 この間も、ある討伐に参加しましたところ、敵は城壁より盛んに射撃いたしましたが、勇敢に前進する私の運転する自動車のウインドガラスへ敵の一弾が飛んできて、めちゃくちゃにやられました。 幸い兵隊には何の傷もつかず前進し、夕方○○地を占領しました。 内地のように、道を行けばよいけれども、なにしろ行けども行けども畑ばかりです。 銃後皆々様のご援助により無事めでたく昭和14年を迎えました。銃声の下での正月もまた面白いものです。 この上はいっそう軍務に精励いたし、奉公の一路に邁進いたす覚悟です。 向寒の折、村民各位のご健勝をお祈り申し上げます。 まずは乱筆ながら近況お知らせまで。 1月10日 北支○○自動車班 馬場幸雄 伊那村長殿 編集余録 ● 皇紀2600年を、いよいよ明年に迎えるその前年の紀元節!! 思えばそぞろ感激の胸中にみなぎり来るを禁じえないではありませんか。 ただいまより、十分にその内的準備を整えておきましょう。 《Aのコメント》 全国一斉に日本精神発揚週間を実施するという。村報の一角に、先月の「人口動態」がある。イ、出生の部・8人。 ロ、婚姻の部・5組。 ハ、死亡の部・9人。 二、ほかに離婚1、分家2、入籍1。・・・・・ロ、のなかに我が父母の名があった。 予告・「謹んで英霊に対し 哀悼の誠をささぐ」 |
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