66年ぶりの「戦地からのたより」 (NO18)<伊那村報を見て考える>連載31回
《 『男心と秋の空』、『女心と冬日和』 》 <編集余録>
● ☆戦線からの便り☆ 岡田先生より、 拝啓、 意外のご無沙汰まことに申し訳なく、衷心よりお詫び申し上げます。 小生もさいわい無事軍務に服しており、5月末まで司令部内にて軍事、経済、宗教、政治など広範囲の教育を受け、その後、青島、済南、天津等々各地を飛び歩き、その間たびたび討伐行動に従事いたし、今日に至りました。 長期、長期と申す言葉は現地にありて始めてその内容をつかみ得ました。 いよいよ粉骨砕身ご奉公の誠を尽くすべく、努力いたしておりますのでご安心ください。(近々、某重大任務につきうる予定です。) 秋冷の候、皆々様のご健康を衷心よりお祈り申し上げます。まずはお詫び方々右ご一報まで。不一 9月14日 軍事顧問付 岡田久志 伊那村役場殿 ● 時局に鑑みかんがみ断乎生活改善をはかれ!・生活改善、節約貯蓄・
嗚呼ああ・武勲とこしえに馨し・<10月15日午後1時、場所小学校庭>
《Aのコメント》 小学校のこよみでは、1日・上塩田神社参拝・興亜奉公日。3日・銃後後援強調週間。6日・兵隊への慰問分発送。15日・村葬。18日・靖国神社臨時大祭。24日〜30日・防空演習。30日・教育勅語記念日。となっている。小学生の一ヶ月も戦争とともにある。 次回予告・「 軍部供出、兎(うさぎ)毛皮、兎肉について」 |
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