7、駒ヶ根市戦死者数(駒ヶ根市誌)

 

    赤穂町 中沢村 伊那村 3町村計
1 西南戦争 1人 2人   3人
2 日清戦争(明治27〜28)1894〜 2人 5人 1人 8人
3 日露戦争(明治37〜38)1904〜 21人 7人 8人 36人
4 第1次世界大戦(大正3〜9)1914〜 2人 5人 5人 7人
5 満州事変(昭和  6〜  9)1931〜 2人 2人   4人
6 支那事変(昭和 12〜16)1937〜 32人 19人 7人 58人
7 太平洋戦争(昭和16〜20)1941〜 466人 179人 87人 732人
 

  内、昭和16年(1941)

1人     1人
 

  内、昭和17年(1942)

17人 9人 6人 32人
 

  内、昭和18年(1943)

36人 6人 5人 47人
 

  内、昭和19年(1944)

174人 66人 26人 266人
 

  内、昭和20年(1945)

191人 74人 35人 300人
 

  内、満州開拓義勇隊(昭和20〜24)

12人 4人 1人 17人
  合 計(含む、日清、日露戦争など) 526人 219人 108人 853人
  合計の内、満州事変以後の戦死者数 500人 200人 94人 794人
  ◎ 昭和17年当時の世帯数 ・・・・・≒ 3413 1053 479 4945
  ●世帯数÷戦死者数(満州事変以後) 6.8戸 5.3戸 5.1戸

6.2戸
に一人戦死

  ◎ 昭和17年当時の人口  ・・・・・≒ 17828 5572 2557 25957
  ● 人口÷戦死者数(満州事変以後) 35.6人 27.8人 27.2人 32.7人
に一人戦死

《日本軍の“ 戦死者の6割が餓死 ”だった》

  2005年9月24日の「しんぶん赤旗」に、衝撃的な記事が掲載された。
<問い> 
日本軍の戦死者の6割が餓死だったというのは本当ですか?
<答え> アジア太平洋戦争において戦没した日本軍人・軍属の総数は約230万人にのぼります。その過半数は、戦闘行動による戦死ではなく、食料が補給されないために起きた、餓死地獄の中での野垂れ死にでした。この事実は、歴史学者である故・藤原彰氏が『飢死(うえじに)にした英霊たち』(青木書店・01年)で実証的に明らかにしました。
  餓死の一字をとって「餓島」と呼ばれていたガダルカナル島では、死者2万人のうち1万5000人が餓死。東ニューギニアでは9割。インパール作戦では8割。日本軍が最も多い50万人の死者をだしたフィリピンでは40万人。中国本土では半数が餓死でした。
日本軍の戦闘地域を平均すると、実に6割以上140万人が飢え死にか、栄養失調が原因の病死でした。日本軍がインパールから後退する道は「靖国街道」「白骨街道と呼ばれました。」
  多数の将兵が、飢えと病気にさいなまされ、やせ衰えて無念の涙をのみ、密林の中で死んでいった原因は、補給無視の作戦計画、兵たん軽視の作戦指導、作戦参謀の独善横暴などにありました。
  このほかにも、戦争指導者の無謀な作戦の結果、連合軍の攻撃による輸送船の沈没だけでも20万人が「おぼれ死んだ」のです。
 
こうした犠牲者と、無謀な戦争を遂行した戦争指導者――A級戦犯は明確に区別すべきです。
  藤原氏は生前本紙のインタビュー
(01年8月11日)に 「前途有望な青年が、自分の本意でなく招集されて、やせ衰え野垂れ死にしてしまった。その悔しさを、戦争に行ったものとして伝えたかった」 「兵士を餓死に追いやった軍部や“奥の院”の連中が、戦犯にならず、戦後日本社会の中心に座ってきた。靖国問題は、戦争を肯定するか否定するかの問題なのです」 と語っています。

 私の叔父(母の弟)は、フィリピンで終戦を迎えましたが、食べるものもなく逃げ惑う中で、次々と兵隊が死んでいった話をよくしてくれました。東伊那の伊那区長をつとめたT.Hさんは、南方への輸送船が米軍により沈没し、台湾海峡に投げ出され、翌日かろうじて助かったそうですが、同じ船に乗っていた東伊那のKさんは、“戦死”したそうです。 何ともやるせない・・・ 話です。


地域別陸海軍人戦没者数

(厚生省援護局、1964年調査より集計)

日本本土 103,900
小笠原諸島 15,200
沖縄 89,400
中部太平洋 247,200
仏領インドシナ 12,400
タイ 7,000
マレー・シンガポール 11,400
ビルマ(含インド) 164,500
ボルネオ・スマトラ・ジャワ・セレベス 33,200
モルッカ・小スンダ(含西ニューギニア) 57,400
フィリピン 498,600
東ニューギニア 127,600
ビスマルク諸島 30,500
ソロモン諸島 88,200
朝鮮 26,500
旧満州 46,700
中国本土 455,700
台湾 39,100
樺太・千島 14,800
ソ連 52,700
合計 2,121,000

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