平成26年度特別企画展「牧野圭一作品展」
ユニークな絵画・絵皿など、楽しい作品に出会えます。
平成26年4月1日(火) 〜 平成27年3月31日(火)
展示の内容
牧野圭一作品「抜け穴」
直角に近い石垣、青く深そうな堀、周りを想像してください。ここに築かれるであろう城、おそらく日本一でしょう。それを支える周りの田畑や農民も日本一でしょう。
同じ種である人間同士が、生きるか死ぬかの戦いを繰り返しています。万物の霊長どころか「人間の馬鹿ども」としか言いようもありません。
知らぬふりのラブラブかっぱ、人間の馬鹿どもに自然を追われ「抜け穴生活」です。
故 西津青滋作品「地球を喰らう者」
宇宙の中で生物の住むただひとつの天体、大切な「地球」。その地球を食い物にしているのはかっぱ?それは人間です。
人間以外の動物は人間のやっていることに一言も文句を言わない。人間は当然のように勝手放題地球を食い物にしている。
近年の化石燃料の消費は酸素と炭酸ガスのバランスを崩し、温暖化への恐怖を急速に高め、核戦争となれば地球の破滅は確実です。そのことに人間自身が気がつき手を打たなければ、地球は救えません。
小島功作品「水辺有情」
京都伏見の「黄桜」のかっぱと言えば、初代は「清水崑さん」、2代目は「小島功さん」の作品です。
ほのぼのとした崑さんのかっぱに比べ、「水辺有情」はお色気たっぷりの牝と子どもかっぱ。頭にお皿があるので確かにかっぱなのですが、背中の甲羅はどう見ても水着のようです。こんな後にだけ水着を付けている牝のかっぱにお目にかかりたいものです。
石塚利徳作品「かかしの借り着で町に」
かかしから着物を借用し、人間になりすまし町の酒屋に酒を買いにいこうとしています。
はだしの旦那様に声をかける奥様「あんた下駄履いていかないと〈かっぱ〉ってばれちゃうよ」(かかしは1本足で履物は借りられない)