夏の風

　南駒ヶ岳の麓では８月後半になると「こすもす畑」が見られるようになります。
　農道脇の一帯の休耕田を利用した「こすもす畑」では色とりどりの花が夏終盤の風に揺れながら、ドライバーの目を休ませます。

　家の玄関脇にある「さぎそう」も花を咲かせました。
　その名のとおりに白い鷺が羽を広げて飛んでいるかのような姿です。夏の暑い毎日の中で、涼しさを感じさせる花です。野生ランですが、自生地はもう殆ど見られなくなってきているようです。

　家の前の「さるすべり」です。
　幹はその名のとおり猿も滑ってしまうようななめらかな表面をして、また花は別名のとおり何日も続けて花を咲かせていきます。家の花の色は薄桃色ですが、現在では様々な園芸品種が出てきているようです。夏の花木です。

　家では毎年「ほうずき」が出てきます。何カ所かから芽が出て夏の終盤から袋が色づいてきます。まだ８月ではこのように色が薄い状態ですが、これからオレンジ色を増していきます。

　この時期のつゆくさのブルーは目をひきます。ブルーの花自体が少ないので尚更ですが、この野草はまだまだしっかりとあちこちに見られる強い花です。露に濡れているつゆくさなどはしっかりと雰囲気を持っているものです。
　日本はっかの花はその葉を手でこすると、本当に「はっか」の香りがしっかりと手についてきます。信州の特産の菓子に「はっか」があります。白いすーっとする菓子ですが。この花自体は地味な花です。