秋の風:南駒ヶ岳歳時記

秋の風


南駒ヶ岳歳時記9月


実りの秋と南駒ヶ岳(飯島町)
 「秋高し」そんな言葉の良く似合う秋の1日。麓では稲穂がしっかり黄金色に色づき、収穫を待っています。秋の風に静かに揺れる稲穂の向こうには南駒ヶ岳が静かに座っています。いつもの事ながら秋を迎えますが、いつものことではないその年だけの秋の景色を作り始めています。(1997.9)

静かな湖畔の森の陰から(飯島町)
 千人塚の湖面は静かになっていました。秋の南駒ヶ岳がその湖面に姿を映し、静かな湖畔となり、森の陰ではなく、森の奥には湖面の分身の本物の南駒ヶ岳があります。コスモスも周辺には咲き、春の桜の祭りなどの賑やかさとはひと味違った湖畔からの山の姿です。(1997.9)

すすきの向こうに(飯島町)
 千人塚の近くには水田もありますが、その土手は今「すすき」の見頃です。虫の声を聞き、すすきの揺れる様に秋の風を見ながら一緒に南駒ヶ岳を眺めてみます。(1997.9)

毎年崩壊が進んで(飯島町)
 秋の南駒ヶ岳直下の様子ですが、しっかり崩壊が進んでいます。山が少しずつ崩れて形を変えていっているのですが、こうした姿もいつまで残っているのでしょうか。何百年後にはこの姿もどうなっているのだろう。静かな別世界の「摺鉢窪」もこうして面積が減っていく。自然の動きには逆らえません。(1997.9)


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