南駒ヶ岳稜線下に広がる「摺鉢窪カール」の縁は、このような大規模な崩落が起きています。これを地元では「百間ナギ(ひゃっけんなぎ)」と呼んでいます。 この崩落は止まっているのではなく、年々進行している「生きている崩落地帯」です。上の写真を見ていただくと、この崩落の若干の進行がわかります。 カールには避難小屋がありますが、この大きな崩落は小屋までわずか25メートルあまりの地点まで迫ってきています。カールにいると、静かな夜など石が下に転がり落ちていく音なども聞こえてきます。また大雨の時などはこの崩落によって土石流が川に影響を与え、麓の生活の水源に大きな影響を与える年も時にあります。 これが通称「百間なぎ」と呼ぶ大崩落地帯です。 |