☆☆田舎暮らしを求めて☆☆


これから田舎暮らしを始めようとしている方のご参考用に私が経験したことを述べます。

横浜の戸塚に30年近く住んでいて、停年退職後田舎暮らしを思い付き信州伊那谷の中川村へ平成12年3月転居しまいた。 思い付いてから転居するまでにおよそ2年掛かり、当初考えたこととはかけ離れた結果に成りなした。

転居を考えた理由は、横浜の自宅が手狭であること、同居している長男も移住を望んでいること、横浜に居ても思うように再就職できないこと、自営するにしても まともに仕事が得られそうもないこと、横浜では地域に役立つことは何もできないこと、等です。

まずは、移住先探しですが、地域を私が生まれ育った信州伊那谷の飯田下伊那地方とし、知人の紹介で飯田市役所を訪ねました。過疎地域の物件を紹介されましたが 気に入るものはありませんでいた。次にJAみなみ信州(農協)でも不動産を扱っていることを知り、幾度か訪ね物件も見て廻りましたが適当なものは見つかりません。 インターネットで得た物件も幾つか見て廻りました。

結局飯田下伊那地域では見つからず探す範囲をもう少し北へ広げることにしました。幸運にも、購読していた雑誌に飯島町の業者が紹介されているにを見つけ、早速電話しますと他にも物件が有るから見に来いとのこと。業者の方にいろいろな物件を案内して頂いき見て廻りました。、その中に以前インターネットで調べて知っていた物件がありました。以前より価格は安く成っていましたが、見込んだ予算をオーバーしており、躊躇しました。しかし、景色が良く面積が広いこと、今後20年位の間に周りの環境が変化しそうもないこと、それに女房が気に入ったようなので購入することにしました。

これまでに多くの物件を紹介されましたが、それらの中には小規模ではありますが造成団地がありました。横浜の家より土地が広いとは云え、周りが家では引っ越しても横浜での暮らしとあまり変わらなくなっていまいますので候補地にはしませんでいた。
また、これから造成整地する所もありました。中には真剣に検討した物件もありましたが、こう云う物件は造成工事日程が明確でなく何時完成するか解りませんので止めることにしました。

移住先探しを始めてからは毎月伊那谷へ通いました。はじめの頃は古家を買って修理して住もうと考えていましたが、売りに出ている古家の多くは農地付きでサラリーマンは買い取れません。また、都会生活に慣れた人はトイレ、風呂場、台所など水回りを改修しないと住めそうもありません。改修には4、5百万円位掛かります。それなら土地を買って家を新築した方がいいと考えました。

後で解ったことですが、引っ越してしまい空き家になった家の持ち主は、セカンドハウスとし使うとか、停年に成ったら戻ろうとか、旧居住地域の方々とお付き合いを続けたいとか考えていて、なかなか空き家を売ろうとはしません。持ち主が手放そうとしたときには住まなくなって10年以上経ってしまい、改修しないと使えない家と成ってしまっているのです。

そんな訳で家を新築しました。新築するときには、事前によく検討した積もりですが、いざ住んで見ると不具合が生じます。
行きがかり上農家の真似事をすることにななりましたが、泥靴での玄関からの出入りは毎回泥の掃除しなければならず誠に不都合です。勝手口もありますが泥靴を脱ぎ捨てるスペースがありません。また、車3台分の車庫を作りましたが、車庫は農機具や資材の物置となり、車は青空駐車です。田舎暮らしには広い勝手口と広い納屋が必要です。

新築した家は木造建築です。当初はプレハブを考えていましたが、土地を仲介してくれた会社が木造建築もやっており、やらせて欲しいとのことで打ち合わせの末お願いすることになりました。建てた家は、当初考えていたプレハブより建坪が3割ほど広くなり、建築費は1割ほど安く出来ました。田舎ではプレハブより地元の大工さんが作る木造の方が安くて経済的のようです。

工事に関しては都会と田舎では大分違うことがあります。その一つは、ちゃんと契約してくれないことです。見積書を見てこれでお願いしますと云えばちゃんと作ってくれます。車庫もそうでしたが契約書を取り交わすことはありませんでした。後で聞いたことですが、田舎では個人の客は何処にも逃げていかないし代金の取りっぱぐれはないそうです。
二つ目は、はじめに仕様をきちんと決めてくれないことです。見積書では、グレードは決めてありますが色や模様は決めてありません。建築途中に現場を見て決めます。その為現場に何度も出向かなければなりませんでした。また、外構付帯工事もあって、横浜から伊那谷へ毎週通うことになりました。

それからもう一つ注意しなければならないことがあります。それは、寒冷地では1月2月は地面が凍ってしまい土木工事ができないことです。また、この期間には、レミコン会社が操業を止めてしまいコンクリート打設工事もできません。