平成17年度になって始めての植物観察会である。午後1時半に文化センター前に集合した。総勢10数名
である。3台の車に分乗して目的地へ向かう。この時期、草花ではフクジュソウかザゼンソウくらいしか
していない。フクジュソウは2月に咲くから見るのにはちょっと時期が遅い。
5分ほど走ると先頭の車が止まった。どうやら目的地らしい。杉林の中の鳥居の近くに小さな小川が流れている。
切り落とされた下枝を掻き分け少し小川に沿って遡ると有った。まだ顔を覗かせたばかりの花が多く、
踏み付けてしまいそうなのもある。中には踏んづけられてゆがんでしまった奴もある。
よく見ると花の茶色のものと黄緑色のものがある。ザゼンソウは茶色の花と思っていた。黄緑色の花が日に当たって
茶色に変化するのではなく、黄緑色の花は一生黄緑色で変わらないらしい。茶色の花が一般的であるが緑色のものも
あるらしい。
ザゼンソウとは旨い名前を付けたものだ。花の様子を座禅僧に見立てたらしい。明るい湿地に咲くミズバショウの
ような可憐さはない。薄暗い杉林には似合う花であると思う。
次の観察場所へ向かう。小渋川に沿って遡って行くと黄色の花を付けた落葉樹があちこちに目にとまる。
近寄って観察出来る場所で車を止める。よく見ると枝先に小さな黄色い花をいっぱい付けている。
花の直径は5ミリくらいで5、6個まとまって咲いている。ダンコウバイと云う木である。
遠くから見るとサンシュウと間違えてしまう。サンシュウには花びらが殆どないが、ダンコウバイには
立派な花びらがある。
この木には、芳香がある。昔から楊枝や細工物に使われたとのこと。
車は所々で止まってはツタや樹木を観察し、小渋ダムを過ぎ四徳川を遡る。生け花の素材に成りそうな
いろいろな樹木の説明を聞いたがすぐ忘れてしまう。メモを取らないとだめだ。
春、他の木に先駆けて”まず咲く”が訛ってマンサクになった樹木のガイドブックには書いてある。
確かにどの木より早く咲く。それにこの花がたくさん咲くと豊年満作になると云う。美しくきれいな花
とは云えないが奇妙な花である。
以前、鎌倉の庭木屋の畑で咲いているのを写真に撮ったことがある。マンサクは庭木とばかり思っていた。
自然の山に生えて居るとは知らなかった。