☆☆ 神社のしめ縄造り ☆☆

平成13年10月6日

中川村飯沼には飯沼神社と呼ばれるお宮があり、毎年春と秋にお祭りの行事が行われる。。祭りと云っても非常に簡素なもので、10人ほどが参列して神主が来て祭事を行うだけである。この祭事を執り行うのに、自治会の四つの班が輪番で当たる。今年は小生が属する北方(キタホウ)班が当番で、秋の祭りの前にしめ縄を造りを行った。

お祭りの前日の午後、班長さん宅に集まり、班長さんが用意した藁を使って、鳥居に付ける長さ8メートルのもの、社殿に飾る長さ6メートルのもの、ご神木に巻く長さ4.5メートルのしめ縄3本を造った。。
まずは、縄をなうグループとつり下げる房状のかさりを作るグループに分かれて作業を始める。小生は縄ないの作業を手伝う。まず鳥居に飾る太いしめ縄造りに着手する。しめ縄造りの手順については班長さんがよく知っており作業をリードする。はじめに1束ほどの藁を揃え、元から15センチくらいの所をあらかじめなって置いた細い縄で固く縛る。その束を等分に三つに分け、そのうちの二つを二人で一つづつ右周り方向に捻り、リーダが左縄に撚り合わせる。藁を撚る二人は半ねじり毎に撚った藁を手渡し合い、藁を追加しては藁束をねじる。。リーダは縄のねじり具合を調整し太さ加減とねじり加減を二人に指示する。追加する藁を小分けにして撚り手に渡す人が居ると具合が良い。この作業は4人で行い、結構早く太い二つ縄が出来て行く。。

しめ縄に吊す飾り造りも似たようなものである。こちらは藁を継ぎ足すことをしないので、はじめに素性の良い藁を選ばなければならない。わら選びが不味いと格好のよい飾りにならない。藁の元を揃え、中ほどを縄でしっかりと結わえ、先の方を三つ縄になう。縄の部分は次第に細くなっていく。できるだけ先端部まで縄になう。


太いしめ縄は、まず二つ縄をない、後からもう一つねじり加える。縄の元の所に戻り、まだ捻ってなかった藁を一人が捻り、もう一人が二つ縄に捻り込む。この作業は結構力のいる仕事である。
手が空いた小生は、細いしめ縄造りにに挑戦した。藁縄は子供の時なったことがあるが左縄ははじめてである。まず、手はじめに藁4本で左縄をなって見た。初めのうちはうまくできなかったが、やっているうちにだんだん縄らしくなってきた。極細い左縄を3本ない終えたら自信が付いてきた。それで実際に使う太さのものに挑戦した。やや太い左縄を1メートルほどなえたところで、班長さんに見て貰った。こんなもので良いですかと聞くとOKとの返事が貰えた。それならばとない続けること30分で6メートルの長さになった。よく調べてみると途中で太さが変わったり、縄目が不揃いのところが出来ていたのでもう一度縄をない直そうかと思ったが、なんとかしめ縄に使えそうなのでこれで良しとした。

しばらくして鳥居に掛ける太い縄もない終えた。縄からはみ出た藁くずをハサミで丁寧に切り取って完成である。

途中、お茶代わりに冷や酒でのどを潤しながらの作業である。ほどなくすべてが出来上がった。

翌朝自治会総出で神社の清掃が行われ、鳥居に飾り付けられた。見事な出来映えである。小生がなったしめ縄は社殿に飾り付けられた。これから一年間飾られたままとまる。なんとか1年間切れずに保って欲しいと思う。

初めてしめ縄造りを体験したが、これは田舎でしか体験出来ないことである。ところで、ふと思ったことことがある。田舎の人は誰でも縄がなえると思うのは間違いで、縄がなえない人もいる。農業の衰退と機械化が進み、今では自分でわら縄をなって使う人はほとんど居ない。その為、戦後生まれの人の殆どは縄をなえないのである。
神社の鳥居を飾るしめ縄を造ることが出来なくなる日はそう遠くないように思えた。