お祭りの前日の午後、班長さん宅に集まり、班長さんが用意した藁を使って、鳥居に付ける長さ8メートルのもの、社殿に飾る長さ6メートルのもの、ご神木に巻く長さ4.5メートルのしめ縄3本を造った。。
しめ縄に吊す飾り造りも似たようなものである。こちらは藁を継ぎ足すことをしないので、はじめに素性の良い藁を選ばなければならない。わら選びが不味いと格好のよい飾りにならない。藁の元を揃え、中ほどを縄でしっかりと結わえ、先の方を三つ縄になう。縄の部分は次第に細くなっていく。できるだけ先端部まで縄になう。
太いしめ縄は、まず二つ縄をない、後からもう一つねじり加える。縄の元の所に戻り、まだ捻ってなかった藁を一人が捻り、もう一人が二つ縄に捻り込む。この作業は結構力のいる仕事である。
手が空いた小生は、細いしめ縄造りにに挑戦した。藁縄は子供の時なったことがあるが左縄ははじめてである。まず、手はじめに藁4本で左縄をなって見た。初めのうちはうまくできなかったが、やっているうちにだんだん縄らしくなってきた。極細い左縄を3本ない終えたら自信が付いてきた。それで実際に使う太さのものに挑戦した。やや太い左縄を1メートルほどなえたところで、班長さんに見て貰った。こんなもので良いですかと聞くとOKとの返事が貰えた。それならばとない続けること30分で6メートルの長さになった。よく調べてみると途中で太さが変わったり、縄目が不揃いのところが出来ていたのでもう一度縄をない直そうかと思ったが、なんとかしめ縄に使えそうなのでこれで良しとした。
しばらくして鳥居に掛ける太い縄もない終えた。縄からはみ出た藁くずをハサミで丁寧に切り取って完成である。
途中、お茶代わりに冷や酒でのどを潤しながらの作業である。ほどなくすべてが出来上がった。
翌朝自治会総出で神社の清掃が行われ、鳥居に飾り付けられた。見事な出来映えである。小生がなったしめ縄は社殿に飾り付けられた。これから一年間飾られたままとまる。なんとか1年間切れずに保って欲しいと思う。
初めてしめ縄造りを体験したが、これは田舎でしか体験出来ないことである。ところで、ふと思ったことことがある。田舎の人は誰でも縄がなえると思うのは間違いで、縄がなえない人もいる。農業の衰退と機械化が進み、今では自分でわら縄をなって使う人はほとんど居ない。その為、戦後生まれの人の殆どは縄をなえないのである。
神社の鳥居を飾るしめ縄を造ることが出来なくなる日はそう遠くないように思えた。