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害虫
(1)ワタムシ
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アレオーレ(刺座)の綿毛の周囲に着生していたり、刺の下面に付着している。
1〜2mmの綿のボールのような虫で、成虫は足がないといわれている。
したがってじっとそこにいて逃げ回ることはない。ただ刺座が白いと見分けがつかないことが多い。
それにたいてい物陰に隠れるように付着し刺座や刺の下部にいる。
兜のアレオーレとよく似ていて見分けがつきにくい。弱った苗につきやすい。右図は、緋花玉に着いたワタムシ。
- ワタムシ自体の害よりも、ワタムシが排泄する粘りけのある透明な液状の排泄物の被害が大きい。
兜の肌などでは、肌がテカッて光沢を帯びる。やがてこの排泄物にスス病が発生し、
黒い汚れが目立つようになる。放置すると、刺といわず球体といわずくすんだ様に汚れて、著しく美観を損ねる。
- ピンセットや竹串で除去する。アレオーレ周辺を特に注目して観察する。殺虫には農薬を散布。スプラサイドがよく効く。試したことはないが、他にオルトラン、スミチオン、ボルンなどが有効とされる。
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