1.カービングスキーのサイドカーブ
1.エッジの使い分け
ターン弧は、弧の前半部の谷回りと、後半の山回りからなっている。カービングスキーの特性を生かして滑ろうとすると、谷回りと山回りでは使うエッジ部分が異なってくる。トップコントロールによる谷回りでは、板のトップ側エッジへの荷重が主となり、山回りでは板のテール側エッジへの荷重を使う。
従来のスキー板に比較して、特徴的に異なるのは谷回りだと思う。カービングスキーのトップ側のエッジ形状やフレックスやトーションが、いろいろな板の性格を規定すると思う。
2.各メーカによるサイドカーブのちがい
これは正確に計測した結果ではないので数量化はできないのだが、カービングスキーを写真撮影したり、友人の板と並べて目視した印象である。
メーカによりトップ側とテール側の湾曲度がずいぶんと異なるものだ。自分の場合、ほとんどオガサカとフィッシャーしか乗ったことがないので、この両者の違いに焦点を当てて述べてみる。
●オガサカ:トップ寄りはRが大きく直線的、テール側はRが小さい上に、ブーツ位置からの長さが短い
●フィッシャー:トップからテールまで、均一に近い円弧
この形状のちがいが、滑りの印象としてどう関連するかは、次項で。。。
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