「自然そのまま あるがまま 山の懐 命あり」

ようこそシオジ平自然園へ

 飯島町七久保、千人塚の更に6〜7キロ奥にこの「シオジ平自然園」はある。

中小川とオンボロ沢、与田切川に囲まれ、標高は約1,300mから1,478mの急傾斜の一帯をいう。
 昭和48年に長野県の自然保護事業の一環として造られ、54年完成。61年に飯島町へ管理が移された。造られたとは言っても、自然の有様をそのままに生かした場所であり、手を加えて人工的な公園にしたというものではない。登山道と自然観察園をミックスしたような造りになっている。

入り口は小さな吊り橋があり、ここからの眺めは渓流の自然そのものを味わえる。
シオジの原生林・サワラの群生・ブナ林等を始めとして、最上部にはハクサンシャクナゲ・ホンシャクナゲが少しある「シャクナゲの丘」となっている。6月には美しい花を見られる。 サルナシやオシダ等や、この地の名前の由来でもある「シオジ」等々、様々な植物・樹木が見られ、所々に説明の札も付けられている。
また途中に東屋があり、座って休むことも出来る。ここからは小さな滝状の流れが眼前にあり、美しい流れを見ながら一息という感じになれる。
 公園というよりも、先に書いたように登山遊歩道(約1キロ)といった感じの場所である。
 着いてしまうと、アルプスの眺望といったような山の風景はあまり期待しないほうがよいが、摺鉢窪カールの北端が少し見られる。しかしここシオジ平に向かう途中の南駒ヶ岳・仙涯嶺がどんどん目の前に迫ってくる感じには圧倒される。

 自然そのものをゆっくりと楽しむ場所として、関心のある人には好適の場であると感ずる。昭和63年には長野県名勝100選に入選し、多くの人々が訪れるようになってきた。


ようこそシオジ平自然園へ


こんな場所にあるんです


中にある案内板




 シオジ平のささやかなスナップ写真です。シオジ平は本当に静かな場所です。
ここではあまり様子が伝わりませんが、是非一度その目で見たりしていただければ、と思います。

ここはけっして賑やかな観光スポットというわけではありません。が、静けさと自然を満喫するには良い場所だと思います。南駒ヶ岳の足下の自然をしっかりと守っています。

駐車場 国有林へ

シオジ平への入り口です。駐車場はシオジ平から1.5キロほど手前にあります。( もっとも、更に先へも車で行けますが・・・。)のんびりと山の風景や足下の与田切の清流を眺めながら更に車道を歩いて行きます。国有林地帯へ入るということで、荒らすことは許されません(勿論)。


入り口にある案内掲示板です。

 ここから細い道をほんの少し下ると、木で作ったあの橋になるのです。川のきれいな様子がよくわかります。やはり上流の特権であり、生活雑排水などとは関係のない山からの水を受け継いで流れていきます。自転車やバイクで訪れる人も多いようです。


流れる小滝

 ここでは大きな滝といったものは見られませんが、岩場を流れ落ちる小さな滝は見られます。勢い良く流れ落ちる水しぶきは写真に撮れば良いものになると思いますが・・・腕の違いでそのような写真には至りません。


澄んだ渓流

澄み切った水の流れを見られます。水も山からの水だけあって冷たいものです。街中を流れる与田切川の幅から比べれば、比べものにならない小さい幅の流れですが・・・。ここにどんな魚が生息しているのかは、私はよく知りません。


東屋

ここに腰をかけて休むと目の前には、小さい滝状の流れが見られます。のんびりとするにはもってこいの場所です。写真でみるとやや暗い感じがしますが、現場はもっと明るく、景色もよい場所にあります。


自然そのまま

このように、園内には所々に説明の書かれた案内板が設置されています。この木は何の木か、といったことも理解しながら歩いてゆけます。荒らされることのない、自然そのままがたくさん残っている舞台です。