赤須喜久雄・諸国行脚「奥の細道の巻」・・・ 追加2、隅田川
【1】隅田川の船から見た・芭蕉庵跡
・「 草の戸も 住替る代ぞ ひなの家 」・・くさのとも すみかわるよぞ ひなのいえ
・「 行く春や 鳥啼魚の 目は泪 」・・・ゆくはるや とりなきうおの めはなみだ
秋の隅田川を浅草から下ったのは、平成19年(07)10月だった。
近所の友人たち6人連れである。前日は新宿の末広亭で林家喜久翁、喜久蔵襲名披露の寄席を楽しみ、今日はハトバスで浅草、東京タワーなど懐かしいコースだ。
バスの出発まで少し時間があったので、男三人、新宿駅北の小便横町で、焼き鳥でちょっと一杯をたしなむ。野良仕事の催促もなく、○○の監視の目もないところで朝からやるのは実にいいものだ。
船のガイドさんの「川向うに“芭蕉庵”があったところ」の説明に、ここが奥の細道の旅の原点か・・・と感慨に浸りたいが、満々と湛える水、新しい高層マンション群で、昔の時代に戻れない。さらに、春のうららの隅田川・・・の歌――のムードもなく、最後までその曲は流れなかった。なんとも不満。
昨夜のテレビで水戸黄門・第40部がはじまった。津軽藩への旅になる。そこには、松尾芭蕉が“忍者”として登場。彼も「奥の細道」のたびにでるという。
“行く春や、鳥啼き魚の、目はなみだ”を披露していた。
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